解散の報から2年、よもやのオリジナルメンバーによる再結成(事実上の解散撤回か!?)を経て届けられた新作!遅めのテンポの中で6×7節ともいえる、ごく単調なドローンをステージにどサイケギターが舞う様は1stアルバムの、天上の幽体離脱系トリップ感の完全甦生に他ならない。そこに2nd以降表立ってきた厭世、退廃的なメロと歌の世界が絡んでいく。既発作全ての匂いを感じ取れる意味で「総括」的ではあるが、名曲"Bochum"の昂揚感など此処にはない。かといってそれを越える何かがあると期待するのも禁物だ。あくまでこのアルバムがもたらすは10年前のあの衝撃のモダンサイケとの再会であり、其処に浮かび上がるはまさしく「原点回帰」だ。これは6×7が今打ち込む、(暫く影の薄い)モダンサイケシーンの存在を示す楔なのかもしれない。そしてそれは僕等が感じた10年前の初期衝動をも鮮やかにフラッシュバックさせるのだ。一般発売は10/1予定。 (m narisawa) http://www.sixbyseven.co.uk/
by hte_bb
| 2007-09-05 10:25
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